思い込みを捨てる

「会社は大きくしなければならない」という思い込みを捨ててから、随分と経営が楽になり、また収益も安定しだしました。

 

一体何のために遮二無二(しゃにむに)頑張ってきたのだろうと、ある意味、不思議な気持ちです。

 

家族を犠牲にし、それどころか自分まで犠牲にして仕事に打ち込んできました。

 

すべては会社を大きくするためです。

 

が、結論から言うと、うまくいきませんでした。

 

これで倒産でもしていたら、目も当てられないところでした。

 

今は会社の規模を縮小し、事業をストックビジネスだけに絞っています。

 

タイムカードも、人事査定も、会議もありません。

 

取引銀行も一行だけで、その通帳が資金繰り表を兼ねています。

 

最近もう一つ「思い込み」を捨てました。

 

それは「本を読んだら理解しなければならない」というものです。

 

「理解しなければならない」などと思っているから、ちょっと難しい本に対して、最初から読む気にならない状態に陥るわけです。

 

例えば私にとって日本古代史などは、チンプンカンプン以外の何物でもありませんでした。

 

しかし理解度など気にせず、何冊もの本を読み進めているうちに、段々と分かってきて、今では得意分野になっています。

 

税務や会計や法律などの分厚い本を「わかっても、わからなくても」ページをめくっていく「ヨコ勉」を週に1度、会社の勤務時間中に行っています。

 

先日など、午前中だけで12冊もの本が読めたのには自分でビックリしました。