歴史的大チョンボ

1948年のアメリカ大統領選で、シカゴの新聞は「デューイ、トルーマンを破る」という大誤報を出してしまいました。

 

実際はトルーマンが勝利したのです。

 

後にトルーマンがこのヘッドラインを掲げて笑っている写真が残っています。

 

1999年、アメリカ郵政省はグランドキャニオンを描写した切手を販売しようとしたのですが、そこには「グランドキャニオン、コロラド」と印刷してありました。

 

実際はアリゾナにあるのです。

 

ミスに気がついた時は数百万の切手は刷られたあとで、当然ながらすべて破棄されました。

 

残っていたら、逆に切手収集家の間で人気が出ていたかもしれません。

 

2008年、チリの造幣局は50ペソ硬貨を大量に製造したのですが、国名を「Chilli」と入れるべきところを、誤って「Chiili」と書いてしまっていました。

 

この時ばかりは、さすがに造幣局のトップを始め、5,6名の上級職員がクビになりました。

 

重大事故が起こる前には29の「ひやり」とすることと、300の「ハッと」することが起こっているという法則があります。

 

労働災害を調べていたハインリッヒの名前を取って「ハインリッヒの法則」とも、あるいはもっと簡単に「ひやりハッとの法則」とも呼ばれています。

 

災害もそうですが、大ミスの場合も、案外その前に小さなミスがいくつも起こっているのではないかと思うのです。

 

それにキチンと対処してこなかった咎(とが)が大ミスにつながったと言えるのではないかと推測しています。