古事記の話 その2

スサノオ命がヤマタノオロチを退治した時に、尻尾から出てきたのが天叢雲(あめのむらくものつるぎ)で、これが後に三種の神器の剣となるわけです。

 

しかしながら、むしろスサノオ命がヤマタノオロチを打ち倒したときの剣が、三種の神器になってもいいような気がしますが、この辺の事情はよくわかりません。

 

日本武尊ヤマトタケル命)が熊襲征伐に向かう時に、叔母である倭姫(ヤマトヒメ)から、この天叢雲剣を授かりました。

 

戦いの時にこの剣で草を薙ぎ、ピンチを脱したことから、別名「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」とも呼ばれています。

 

草薙剣を妻のミヤギヒメに託したあと、ヤマトタケル命は伊吹山で亡くなってしまいます。

 

尾張出身のミヤギヒメは、その剣を熱田神宮に奉納し、それが今なお三種の神器の一つとして残っています。

 

熱田神宮のご祭神は草薙剣ですが、熱田大神とも呼ばれています。

 

唐が強い勢力を持ち、下手すると日本に攻めてくる可能性がありました。

 

実際、白村江の戦いで「日本・百済連合軍」は「唐・新羅連合軍」に完敗しました。

 

唐の勢いを削ぐため、熱田大神楊貴妃として生まれ変わり、玄宗につきそい「傾国の美女」として、その使命を果たしたという話があります。

 

奇想天外な話ですが、熱田神宮に公式な言い伝えとして残っているのです。