古事記の話 その1

イザナギ命が黄泉の国から必死で逃げ帰り、今の宮崎県で池に入って禊(みそぎ)をします(この池は今も残っています)。

 

その時に、左目から天照大神が生まれ、右目からツクヨミ命が、また鼻からスサノオ命が誕生します。

 

この三柱は「三貴神」と呼ばれ、中でも天照大神は日本最高の神さまと崇められています。

 

天照大神は決してイザナギ命の最初の子ではなく、数十番目の子供なのに、どうして一番エライ神さまなのかはよくわかりません。

 

天照大神は、イザナギ命と南九州の地元の女性との間の子供であって(畏れながら)イザナミ命の娘ではないように感じます。

 

ツクヨミ命という神さまも、古事記などに記述があるのはこの場面だけで、あとは一切出てきません。

 

ツクヨミ命は男の神様だと思われていますが、西洋の月の女神アルテミスと同じ霊的生命体だという説もあり、そうすると女神ということになります。

 

いずれにせよ天照大神(太陽の神さま)とは仲が良くなく、それが証拠に太陽と月とは同じ時間帯に出ないのです。

 

スサノオ命という方も神様とは思えない乱暴者だったのですが、ヤマタノオロチを退治して一躍神話時代の英雄になりました。