新選組は幕末に、京都での反幕府勢力の取り調べに当たった組織で、昔も今も知名度の高い団体です。
危険な業務なので、当然ながら腕に覚えのある剣使いが集まっています。
局長の近藤勇は百姓の出身で士分ではなかったのですが、天然理心流という剣の達人となり、常に「サムライはどうあるべきか」を行動指針としていた節があります。
従って新選組は相当規律がキビシかったようです。
近藤勇の写真が今でも残っていますが、かなりイカツイ顔をしています。
余談ながら、口を大きく開けると、拳(こぶし)がスッポリと口に入ったそうです。
副長の土方歳三の写真も残っていますが、こちらの方は超イケメンで、今でも二枚目俳優で十分通用する顔をしています。
実際、花柳界ではモテモテでした。
最後まで近藤勇との信頼関係はあつく、これが新選組の強さの要因の一つであったように思います。
新選組の「剣豪ベスト3」は、永倉新八、沖田総司、斎藤一と言われています。
永倉新八は維新後も生き残り、北海道で剣道指南などをし、77歳で亡くなっています。
死因は「虫歯」とのこと。
沖田総司は新選組で多分一番人気のある剣士ではないかと思いますが、結核で若くして亡くなりました。
沖田総司の剣の得意技「三段突き」は有名です。
斎藤一は左利きで、坂本龍馬暗殺の下手人ではないかと言われています。
それは新選組から分かれた伊東甲子太郎(かしたろう)の指示でした。
斎藤一は会津藩の一員として、新政府軍と最後まで戦ったり、また西南戦争の時は新政府軍の「抜刀隊」として大活躍したりしました。
警視庁で剣道を教えたこともあったのですが、他の猛者たちの剣は、斎藤一のカラダはおろか、竹刀にも触れることができなかったそうです。