フランス語は「H」を発音しません。
つまり「ハヒフヘホ」の音がないのです。
ちなみにフランス語のHはアッシュと発音します。
私の友人で「はやし ひろあき」という人がおり、ある時パリの空港で呼び出しがあったのですが「アヤシ エロアキ」と何度も呼ばれたそうです。
「怪しいエロあき」なんて、まさに自分そのものではないかと、苦笑しながら納得したとのことでありました。
フランス語では単語の最後に来る子音も発音しないので、「ハーブ」という楽器は単に「アー」となってしまいます。
フランス人女性にフランス語を習っているのですが「始めましょう」は「あじめましょう」と言っています。
しかしそれで通じるわけで、何の問題も感じないし、それどころか訛りは一種の個性だという気がします。
私は外国語の先生から「発音だけはうまい」とよくほめられます。
ある中国人留学生から「出口さんは福建の人たちよりも発音が上手」などと“わけのわからん”誉められ方をされたこともあります。
私のように語学の才能があるわけでもなく、必要に迫られて勉強しているわけでもない人間は、学習へのモチベーションをどう確保するかが問われます。
その答えとして、勉強そのものを楽しむという姿勢が大事なのではないかと思うのです。
「目標だけではなく、その過程を存分に楽しむ」ということを自分の指針にしているのですが、語学だって例外ではありません。
「自分の頭の悪さに落ち込まない」というのも座右の銘にしており、楽しみながら一生継続すれば、語学の神様もちょっとは認めてくださるのではないかと思うのです。