「腹八分目に病なし」は真理を突いた素晴らしい格言だと思います。
「腹八分目」は健康維持のための基本中の基本だと思いますが、単に健康に当てはまるだけでなく、人生すべてに言えることではないかと思います。
「余裕の哲学」でもあります。
腹八分目だと、消化器に負担がかかりません。
江戸時代の観相家の水野南北などは「少食にすると運気まで良くなる」ことを説いています。
私は長い間、肉を食べない時期がありました。
師匠の鍵山秀三郎先生が肉類を召し上がらず、それを真似したという理由が一番大きいのですが、10年間ほどベジタリアンで過ごしていました。
最近は再び肉を食べるようになったのですが「肉を食べる・食べない」は健康上ほとんど関係がないように感じています。
先日の大掃除で、自分のキャパを超える肉体労働をし、熱が出る一歩手前まで行っていたのですが、レストランで肉を食べたところ、見る間に元気になったという経験をしました。
他の動物の命を奪って食するということに申し訳なさがあったのですが、これからは感謝していただいていこうと思っています。
日本では仏教の影響で、長い間、肉を食べる習慣がありませんでした。
伊勢神宮には毎日「日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)」という天照大神に食事をささげる儀式がありますが、そのお食事の内容を見ても肉類は一切入っていません。
ちなみに天照大神はかなりのグルメで、また決して少食ではありません。
奈良の皇居から出て、転々と居場所を移られ、最後に伊勢に落ち着かれたのは、食材に恵まれた地であったという理由も大きいのではないかと推測しています。
いずれにせよ「食を正す」のは、良き生き方の第一歩だと思うのです。
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レストランでいただいたステーキ(和泉市「ステーキハウス Kふぁーむ」)。
おいしかったし、このあと元気が出ました。
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