出雲への神たび その3

大国主命オオクニヌシ)が祭られている本殿は今でも背が高いのですが、昔はその数倍高かったようです。

本殿の前に、かつての柱の跡が形どってあり、大きな柱を3本束ねて1本の柱にしていました。

クレーンもない時代に、どうやってそれらの柱を立てたのかも謎です。

本殿の右横に2つの建物があり、一つは須世理姫命スセリビメ)のお社。

オオクニヌシの正妻で、スサノオの娘でもあります。

大国主命はモテモテのイケメンで、妻だけでも6人ぐらいおり、子供の数に至っては180人と言われています。

もう一つのお社には、キサガイヒメとウムガイヒメが祭られています。

どちらもオオクニヌシの姉で、オオクニヌシが兄たちのイジメで死んだとき、介抱して生き返らせた看護の神さまでもあります。

本殿の真後ろに回ると、スサノオをお祀りしたお社があります。

パワースポットとも言われ、確かにそんな感じもします。

本殿の左側にはオクニヌシの妻でもある、宗像三姉妹の長女のお社があります。

古事記日本書紀では読み方が違うようで、私はタゴリヒメと覚えていたのですが、現地の説明書にはタギリヒメと書いてありました。

私の地元の宝塚に「売布(めふ)神社」があるのですが、そのご祭神が下照姫(シタテルヒメ)。

大国主と宗像三姉妹の長女(タゴリヒメ)との子どもなので、神さまの世界でも最高の血筋の方であり、そうとは存じ上げず、長い間失礼いたしました(今度参拝に参ります)。

天照大神のご次男(アメノホヒ)が出雲大社の初代宮司を務め、代々その直系が跡を継ぎ、今の宮司は84代目だそうです。

天照大神のご長男の方は、そのまま天皇家へと続いていて、今の令和天皇が126代目。

いずれにしても、まことスゴイ家系であります。