株を会社で保有する

会社を小さくしたことは、このブログでも何度も書いたのですが、厳密に言うと2つの会社があり、個人でも確定申告をしているので、言うならば3つの会社を運営しているということになります。

この際、それぞれバラバラになっている収入も経費も、メインの一つの会社に集約していこうと思っています。

1つにまとめると意識も集中できるからです。

取引銀行も1行だけにすると、その銀行の通帳だけを見ていれば資金の動きが簡単にわかるわけです。

日常必要な多少の小口現金は手元に置くとして、他の入金・出金はすべて1冊の通帳に記入されるので、わざわざ入出金帳のようなものを作ることもないのです。

コインパーキングの集金分もすべてその口座に入金しています。

取引先への支払いはすべてネットバンキングによる振り込みで、銀行へ行く必要すらありません。

経理業務の敵は「ミス」と「不正」ですが、それらをシャットアウトするシンプルさでもあります。

幸いにして不動産業界はすべて現金決済で、私は45年間不動産業に従事していますが、手形を1度も見たことがありません。

不動産会社が苦境に陥っても、案外倒産しにくいのは、手形を発行していないという事情があるからかもしれません。

私は預金代わりに株を毎月一定額購入してきたのですが、すべて個人名義です。

しかし今のようなコロナ・ショックで株が大幅に下がると、売却しようとすると大きな実損が出ます。

もし法人で株を持っていたのなら、損を出した分は経費になり、その税率分だけ税金が安くなります(そしてキャッシュが入ってきます)。

普段でも保有株が大幅に下落した時にクロスで売買しておけば、株の取得原価を下げることができます。

売却益や配当にかかる税率は、個人なら20%、法人なら30%ほどですが、いざという時に売れる財産という意味では、個人ではなく会社で株を保有している方が有利かもしれないと、いま検討中なのであります。