頭はいくらでも良くなる

かつてのスポーツ界では、例え炎天下でも「水を飲んではいけない」と言われていました。

今は脱水症状を防ぐためにも「水分を補給すべし」となっています。

日常生活でも「水を小まめに補給すべし」派と「余計な水分を体に入れてはいけない」派とが医者の中にもいて、いずれが真実なのかはよくわかりません。

私はどちらかいうと「余計な水を飲まない」派なのですが、無意識のうちに結構よく飲んでいるようです。

またデスクワークなどに疲れた時にも、一杯の水で元気が回復した経験もあり、要はどのタイミングで水分補給していくかということなのかもしれません。

一方、食べる方はどうかというと、私自身は量を少なくした方が圧倒的に体調がよく、江戸時代の観相家の水野南北のように、少食にすれば運命まで好転するという人もいます。

運動量については「過ぎたるは及ばざるがごとし」がどうも真実のようで、一流のアスリートが年を取ると、普通の人よりも脆(もろ)くなることが多いようです。

昔は相撲取りの寿命は50歳といわれていましたが、現在でも横綱だった人が60歳前後で亡くなるケースが少なくありません。

私は「95歳までバリバリで働く」宣言をしているので、例え実年齢は90歳代でも、見かけ年齢は70ぐらいにしておきたいと思っています。

従って今から「若作り」に励んでいるというわけです。

見かけはともかく、頭はいくらでも良くなっていくようです。

空海が虚空蔵求聞持法(こくうぞう・ぐもんじほう)を修得して天才になった話や、渡部昇一先生が60歳の時にラテン語の本を暗記してから飛躍的に暗記力が伸びた話を知っています。

「5か国語ペラペラ」を目標として悪戦苦闘していたのですが、多言語の達人の「(勉強の)過程を楽しむ」ということを学んでからは、随分と気が楽になり、より一層頭が(柔軟になり)良くなったような気がしています。