東京へのクルマ旅 その4

最近は関西でもよく見かけるようになったのですが、トヨタのタクシー専用車があります。

東京へ来た時に初めてそのクルマに乗ったときは、ちょっと感動ものでした。

乗り降りしやすく、中が広く、窓が大きくて外がよく見えます。

そのクルマに当たると得した気分になるほどです。

車内にモニターの画面があり、そこにCM映像が流されるのですが、乗客によってそのCMが変わるのだそうです。

例えば私だと多分「若くはない男性ビジネスマン」とコンピュータが認識し、それに適したCMが流されるというわけです。

仮にテレビでもそういったシステムが導入されると、画期的なCM革命になるのではないかと思います。

見る人の性別や年齢や属性や嗜好をテレビが認識し、その人に相応(ふさわ)しいCMを流せばいいわけです。

そうすると多種のCMを用意しなければならず、逆に一つのスポンサーがテレビ局に支払う料金も安くなるのではないかと思うのです。

もっと狭域のエリア用に出すCMだってあってもいいわけで、街のパン屋さんがゴールデンアワーCMを出せるなんてことも可能になるかもしれません。

タクシーの話に戻りますが、どこでどんな乗客が乗って来るかもビッグデータとして取得でき、今よりもずっと効率的な配車が可能になります。

それぞれのクルマの情報をつなげていけば渋滞予想が分かって、渋滞する前にそれを解消させてしまうことができるかもしれません。

ビッグデータを社会全体で活用していければ、ムダのない便利な社会が実現し、それが生活や仕事へのゆとりにつながっていくように思うのです。