中学の校長をしている人から聞いたのですが、軟派よりも硬派の生徒の方が、あとあと社会に出てから伸びるとのことです。
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中学・高校の同級生たちを振り返ってみても、確かにそんな気はします。
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また私の観察では、浪人はともかく、留年を繰り返す人は、社会に出てから活躍していないようにも思います。
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2代目、もしくは3代目の会社後継者は、素質の面では劣っていても、普通のサラリーマンとは「覚悟」が違っているのか、時間が経つにつれ「頼りになる」存在になっていくケースをいくつも見てきました。
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男の子は何かの拍子であっという間に(いい意味で)大変身します。
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まさに「男子三日会わざれば刮目(かつもく)して見よ」の言葉がぴったりなのです。
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昔、民社党(社民党ではありません)の党首に春日一幸(かすが・いっこう)という人がいました。
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小学校の低学年までは勉強も運動もできず、目立たずウダツも上がらない子でした。
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ある時、担任の先生がクラスの級長を男女一つずつ選びました。
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女の子の級長は、かわいくて勉強ができる、みんなの憧れの女の子でした。
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ところが男の子の級長に選ばれたのは、ぼうっとした春日一幸少年だったのです。
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一番驚いたのは当の本人だったそうですが、それからの春日少年の変身ぶりには目を見張るものがあり、勉強だって急上昇したのです。
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男の子はたったそれだけのことで「スイッチ・オン」になるということであります。
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本の著者の中には高学歴な人たちも多いのですが、本を読んでいると、みんながみんな最初から勉強ができたのではなく、ほんの偶然の出来事から急速に伸びていったという人たちも少なくないのです。
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偶然にせよ、そういった機会が与えられるのは、その人が潜在的に持つ「徳」もしくは「運」の部分だという気がするのですが、いかがでしょう?