歴史たび

宝塚駅から歩いて2時間ぐらいの山の上に「中山寺奥の院」というところがあります。

そこに「ここを応神天皇武内宿禰(たけのうちのすくね)が訪問した」といった趣旨の看板がありました。

その同じ場所に自分が立っていることが不思議で、その時から一挙に日本古代史に興味が湧きました。

応神天皇は15代天皇ですが、初代は神武天皇

神武天皇以前は神話の世界で、神武天皇の6代前の祖先が天照大神(アマテラスおおみかみ)です。

東名高速道路で東京へ向かう途中、長篠設楽原パーキングエリアがあります。

その周辺で長篠設楽原(ながしの・したらがはら)の戦いがありました。

織田・徳川連合軍と、武田軍との戦いで、これに負けた武田家は一挙に没落していくわけです。

そのパーキングエリアのすぐ近くに織田信長本陣跡があり、簡単に歩いて行くことができます。

高速道路が開通するまでは、その場所は山奥で、辿り着くのに相当苦労した場所だとのこと。

長篠設楽原の戦いの詳細が書かれた案内板があったのですが、一番驚いたのは酒井忠次に率いられた別動隊が山の中を迂回し、武田の山城を攻撃したことです。

その迂回路から見て、たぶん夜通し歩き続けたのではないかと思われます(私なら確実に途中で落後しているはずです)。

実は軍議で酒井忠次が発案した奇襲なのですが、織田信長は即座にその案を撥ねつけました。

が、あとで密かに酒井忠次を呼び寄せ「拒否したのは武田にその案が漏れるのを恐れたためで、すぐに実行してほしい」との指示をしたのです。

歴史的な場所に自分が偶然立ったあと、がぜん興味が湧き、そのことに関する本を猛烈に読んでいくことがあります。

偶然ではなく、意図して行く「歴史たび」を、そろそろ始めようかと思っています。