寄付は自分に帰って来る(かも)

学生やサラリーマンだった時には、あまり感じなかったのですが、自分が商売をやり出してから気がついたことがあります。

どうもある一定の周期で、損をせざるを得ない出来事やトラブルがやってくるということなのです。

これが嫌で嫌で仕方なかったのですが、案外、潮の満ち引きのような自然現象なのかもしれないと思うようになりました。

例えば、自分の器以上にお金が貯まり過ぎると、それが「うまく」出ていくような仕組みがあるといった感じです。

ある士業の人は、何かそういった予感がする時は、先手を打って引っ越しなどをして、適当にお金を使ってしまうのだそうです。

その人いわく「一種の厄払い」とのこと。

神社仏閣や学校や施設にお金を寄付するのも、有効な厄払いになるのかもしれません。

各地の神社めぐりをしていると、松下幸之助さんがいろんな神社に寄付されてきたことを知りました。

また出光佐三さんが宗像大社(むなかた・たいしゃ)に莫大な寄進をされてきたことはよく知られた話です。

新聞でたまに目にする事業家たちが、それぞれ意外な神社で多額の寄付をしていることも、神社めぐりの間に発見しました。

私の知人が四国の山奥のお寺に、何がしかのお金を寄付しようとしたところ、その前の寄進者の欄に斎藤一人さんの名前が署名されているのを見てビックリしたと言っていました。

昔の戦国武将だって、神社やお寺に多大な寄進をしました。

神をも畏れぬ行動をとる、あの織田信長だって桶狭間の戦いの前に熱田神宮で必勝祈願をし、無事戦いに勝つと、お礼に様々な寄進を神社(神さま)にしています。

その一つが「信長塀」で、熱田神宮で今なお立派な塀が現存しているのを見ることができます。

「寄付をケチらない」というのは、ひょっとしたら(開運に)かなり効果のある方法の一つなのかもしれません。