次の一手

5年手帳を使っているのですが、今年はその最後
の年でした。

しかしながら来年の予定がどんどん入って来るの
で、それに対応すべく、今年後半から新しい5年
手帳を使い出しています。

来年の1泊以上の出張や参拝や旅行の予定が、
もう11も記入されています。

会社の休みなどの日程を早く決めないと、私自身
の仕事にも旅行にも支障をきたすので、もう来年
の会社の予定表を作って各自に配布しました。

8月に「次の年の日程」が既に決まっている会社
というのも、ちょっと珍しいのではないかと思い
ます。

昨年、事業も会社の規模も縮小してから、収益が
安定してきました。

事業縮小したことを、昔の知人などにハガキで知
らせると「ピンチはチャンスだ!がんばれ!」な
どという返事が返ってきたのですが、いや、そう
ではないのです。

「戦略的縮小」というのもアリなのです。
「会社は大きくしなければならない」という「思い
込み」を捨てると、経営的にも精神的にも随分と
楽になることを実体験中であります。

いろんな「思い込み」を一つずつ外していくと、
予想以上に自由自在で楽な経営になっていきます。

私も「会社は大きくしなければならない」という
思い込みに縛られ、数十年間苦しんできました。

当社は上場を狙う能力も意思もありませんが「身
の程を知った幸福な経営」というのもあることを
知りました。

ブラック企業とは程遠いところに位置していると
思うのですが、気のいい仲間との仕事は楽しいも
のがあります。

私自身も資金繰りに走り回ることもなく、(営業
畑出身なのに)最近は営業すらしなくなりました。

では何をしているかと言うと、ひたすら「次の一
手」を考えているのです。

東京まで行き、フィーを払って一流のコンサルタ
ントに相談するのも、すべて「次の一手」のため
です。

自分がピンと来るものでないと「次の一手」には
成り得ません。
ここはひとつ、慌(あわ)てないでジックリと考
えたいと思うのです。