「神社とお寺の違いが、よくわからない」という声を
たまに聞きますが、神社は神道、お寺は仏教の宗教施設です。
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これは本で読んだのですが、若い人に「神社とお寺の違いは?」
の質問をしたところ「タダで入れるのが神社で、
入る時にお金を取られるのがお寺」との答が返って来たそうです(笑)。
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日本古来の宗教は神道です。
神道は「しんとう」と読み、「しんどう」ではありません。
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先日、仙台に行った時に、神道を「しんどう」と呼んでいる
ことを知ったのですが、多分これは東北弁的に訛っている
のではないかと思います。
英語では「シントイズム」、ドイツ語では「シントイスムス」
と呼びます。
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仏教は本来、異国から入ってきたものですが、もう1,500年も
経つので、生活にまでシッカリ定着しています。
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天皇は神道の最高神官ともいうべき存在ですが、
仏教に帰依した天皇も少なくありません。
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例えばカトリックの教皇がイスラム教に帰依したとしたら、
それは天地驚愕の出来事ですが、日本ではごく自然に
そういったことが行われきました。
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明治維新の時に「廃仏毀釈」といった、
仏教排撃の運動が起こりました。
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どうしてそういったことが行われたのかはよく分からないのですが、
神道系の維新政府が、仏教系の徳川幕府を精神的にも
排除しようとしたのかもしれないし、その底流には僧侶や寺院に対する
民衆の反発があったのかもしれません。
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霊的天才の空海はさておいて、鎌倉時代の仏教界にはキラ星の如く
「スター」が生まれました。
浄土宗の法然、浄土真宗の親鸞、日蓮宗の日蓮、曹洞宗の道元、
臨済宗の栄西、時宗の一遍などです。
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が、それ以降は、それらの人物を超える僧が1人も出ていないのは
不思議と言えば不思議です。