厄払い

ある税理士の人が本に書いていたのですが、順風満帆に事業が進んでいる顧問先に「そろそろ災難がやってくる」ということが分かるのだそうです。

私も40年近く会社経営を行っていますが、不運や災難が定期的にやっていることを、身に染みて感じています。

が、伊勢神宮に参拝に行きだしてからは、そういった不具合の回数が随分減ったようにも思います。

先ほどの税理士は、自社にもそういった災難が来そうな気がしたとき、先手を打って引っ越しを行い、わざとお金を使い「厄払い」を行ったのだそうです。

企業が神社仏閣や地域に寄付したりするのも、そういった「厄除払い」の意味があるのかもしれません。

不運や災難は、知らず知らずのうちに自分が呼び込んでいることも少なくないように思います。

『波長同通の法則」というのがあり、ネガティブな考え方や感情を持っていると、ネガティブな現象が起こります。

ポジティブな人にはポジティブな人たちが集まり、ネガティブにはネガティブが寄ってくるというのは、ちょっとまわりを観察すれば、すぐに気がつくことでもあります。

お金を1人で抱え込み、退蔵してしまうのもよくないようです。

お金は世の中に動かしていかないと、空気と同じで澱(よど)んできます。

あるいは水と一緒で腐ってくるのです。

建物に風通しが必要なように、お金持ちや優良企業にも「金通し」が必要なのかもしれません。