飲むべきか、飲まざるべきか

水を飲んだ方がいいのか、飲まない方がいいのかの議論があります。

もちろん両方とも極端なことをしてはいけないのは言うまでもありません。

私は一倉定先生や石原結實さんの本を読んでいるので、どちらか言うと「飲まない派」です。

漢方では水は水毒とも言い、体内にたまった余計な水が体を冷やし、それがさまざまな病の元となるのです。

病気の原因は、煎じ詰めれば「冷え」と「過食」の2つに絞られるので、まずは冷えの遠因を取り除けば、かなりの確率で病気を取り除くことができるというわけです。

今、お世話になっている整体トレーニングの先生は「水を常に補給しなさい」の教えです。

水を飲んでおけば脳梗塞などを防げるとのこと。

レーニング中も積極的に水を飲むことを勧められています。

確かにハードな動きをしたあとに、小まめに水を飲むと、元気が回復します。

水を「できるだけ飲む」と「できるだけ飲まない」の考え方は真逆なので、それらの教えを鵜呑みにせず、自分の体に問いながら実験してみるしかありません。

結果、私の場合は「水をあまり飲まない」方が体調がいいということが分かってきました。

私が学生時代の頃は「スポーツ中は水を飲んではいけない」ということが頑(かたく)なに言われていたのですが、今は「脱水症状を防ぐためにも飲むべきだ」と180度変化しています。

人間のカラダ自体はそんなに変化していていないのに、考え方が正反対になっているのです。

ひょっとしたら、もう少し時代が経てば、また「飲んではいけない」になるのかもしれません。