1989年12月末に株価が38,915円という史上最高値をつけたのですが、
その後どんどん値を下げていき、
同時に実体経済自体もバブル崩壊へと向かっていきました。
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私はバブル最先端の不動産業に従事していたため、
バブル崩壊はモロに影響を受けました。
最終的にはピークと比べると、住宅地で5分の1、商業地で10分の1に値下がりしたので、
少々の企業努力で太刀打ちできる限界を完全に超えていました。
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不動産業の売上自体も「9割減」となり(9割になったのではなく、9割減!です)、
二進も三進も(にっちもさっちも)行かない状態に陥りました。
社員も次から次へと辞めていき、会社の雰囲気も非常に悪かったように思います。
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その時にハッと気づいて愕然(がくぜん)としたことがあります。
それは「中小企業の社長は、会社を辞めることができない!」ということです。
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企業というのは「ゴーイング・コンサーン」で永続することが前提なのです。
が、いつでも辞められるようにしておくことも、
商売をやっているうえで“とても”大切なことだと思うのです。
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ならば、いつでも辞められる態勢とはどういった状態なのか?
まずは借入れが大きいと、やめたいと思っても決してやめられないのです。
借金だけ残して、さっさと自分だけ会社をあとにするなんてことは許されないからです。
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従って借入れが極めて少ないか、あるいは無借金である必要があります。
資産が債務の倍ほどあれば、これまた大丈夫です。
私が無借金に拘(こだわ)るのは、バブル崩壊時の苦い経験があるからです。
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また社員数が多すぎると、会社をアッサリと畳(たた)むわけにはいかなくなります。
「ごく少数のスタッフで、実は大儲けしている会社」というのが、
今の私の理想でもあります。
無借金で、少人数で、大儲けしているならば、倒産のしようがないではありませんか。
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これから当社で扱うものは「人手のかからない累積経営(ストックビジネス)」しかありません。
貸家経営もストックビジネスの一つだと思いますが
「木造戸建て良質賃貸住宅」で世の中に貢献できないかと考えています。
(「次の一手」の有力候補です)
減価償却による節税も当然視野に入れています。