投資先を考える

小さな会社だからと言って、収益性が低いのでは面白くないのです。
小さくして、しかも以前よりも多くの利益を出していくのが経営の妙味です。
今までの事業から大きく離れた、全く新規のビジネスに取り組むのは、さすがにリスクが大きすぎます。

コアの部分は残し、業態をどう変えていくかを考えるだけで、業績がビックリするぐらい伸びるケースもあるようです。
地方でスーパーを経営していた人は、店舗を閉め、介護施設への食材提供に絞ったビジネスに変えました。
結論から言うと、これが大当たり。

仕入れルートがそのまま活用でき、いい食材を安く提供できるのです。
うわさを聞いて、別の施設からの注文も増えました。
売上が格段に上がったうえに、店舗を維持していく経費がなくなったものだから、当然ながら利益は急上昇。

店の営業日を、金・土・日の3日間だけにしてしまった地方スーパーもあります。
毎日空けていた時と売り上げは変わらないのだそうです。
人件費や電気代が大きくカットでき、しかも売り上げが一定であるなら、これまた当然利益増となります。

売り上げが低迷していた場合、今までのやり方なら、広告費を増やしたり、品物の値段を下げたりしようとしていたはずです。
それが逆転の発想で、営業日を週末だけにしてしまったり、大胆にも店を閉めてしまったりしたわけです。

いま私はコインパーキングに特化したビジネスを行っています。
土地を自社所有してコインパーキングを運営するビジネスモデルです。
従っていい物件が売りに出た時にサッと買える態勢にしておかなければなりません。

今は預金利率があまりに低いので、配当利回りがよく、財務内容のいい会社の株を買い、いざという時の土地購入に備えています。
すぐに売れるように、東証一部上場の大型株に限定しています。

逆に投資先はコインパーキングに囚(とらわ)われなくてもいいと思っています。
例えばオフィスビルやホテルなどへの良い投資案件があれば、それを検討してもいいわけです。
あるいは株それ自体に投資するといったことも考えられます。