仮想通貨

ビットコインとか仮想通貨とか暗号通貨とか言われても、何か胡散(うさん)臭い感じがし、ましてやそれに関連した投資には手を出すべきではないと警戒していました。
ただし全く何のことか分からないのも(教養的に)具合が悪いので、本を買って読んでみました。
本を読んでもまだイマイチ理解できていないのですが、ひょっとしたらこの「通貨」は大化けするかもしれないと思いました。

その応用例の一つを述べると、現実に中国の富裕層は仮想通貨によって、中国国内の金融資産を海外に逃がしているようなのです。
中国政府はそれに気がつき、それが出来ないように抜け道を封印したとのこと。
日本でもビットコインで支払いが出来るお店も徐々にですが、増えてきているようです。

みずほ銀行三菱UFJ銀行も仮想通貨を本気で研究しているようで、全く新しい通貨が両銀行から発行される日もそう遠くないのではないかという予感がします。
お金は国の中央銀行(日本なら「日銀」)が発行するものだという「常識」が私たちにはあるのですが、その常識さえも崩れ去る日が来るのかもしれません。
現に香港の通貨は、3つくらいの民間の銀行が発行しています(同じ「100香港ドル」であっても紙幣の図柄がそれぞれ違うのです)。

仮想通貨は「ブロックチェーン」という理論から生まれたものなのですが、その理論は「サトシ・ナカモト」という「人物」によって書かれた論文が根拠になっています。
「サトシ・ナカモト」というのは明らかに日本人の名前ですが、その本当の国籍も、あるいは個人であるのかグループであるのかということ自体も謎のままなのです。

通貨を管理する組織がないのに、そういった通貨が存在することが出来るのは、ブロックチェーンというプログラムがオープンにされているからです。
誰もがチェックすることが出来るので、不正ができないというわけです。
ある意味、リナックスにちょっと似たところがあるかもしれません。

これ以上言うと(ほとんど)理解できていないことがバレてしまうので、もうやめますが、仮想通貨だけでなく「IoT」や「ビッグデータ」や「AI」や「ロボット」など、新しい動きがいたるところから生まれています。
もうこうなると、時代に乗り遅れないように勉強していくか、あるいは新しい動きに背を向け仙人として生きていくのかの、どちらかしかありません。
その中間は「負け組」に違いないので論外なのです。