コペンハーゲンへの旅 その1

コペンハーゲンへの旅です。
コペンハーゲンには関西空港から直行便はなく、友人が誘ってくれなかったら決して行くことはなかったと思います。
海外旅行の面白さに目覚めた頃は、1人で未知の国に向かっていったものですが、最近は少々億劫になっています。
ひょっとしたら、旅の間の孤独に耐えられなくなっているのかもしれません。

「海外へ1人旅するぐらいなら、国内でもっと充実した時間が取れるはず」という気持ちが強くなり、その気持ち自体がポジティブなのかネガティブなのかがよく分かりません。
「旅は道連れ」とはよく言ったもので、やはり家族や友人たちや働く仲間との旅が楽しいのです。

1人旅の一番のツラい時間はディナーの時間です。
一流レストランで1人だと、ちょっと間が持たないのです。
邱永漢さんの本に、「海外旅行の晩ごはんの時に、道歩いている人を誘って、自分が驕(おご)るから一緒に食事してほしいと頼みたくなる」との文章がありましたが、気持ちは100%理解できます。

そこで私が開発したのが、海外のレストランでの「現地集合、現地解散」方式です。
これならディナーを1人で食べなければならないといった寂しさから解放されるし、食事以外の行動は全く別なので、煩(わずら)わしさとも無縁です。
今回のコペンハーゲンもまた「現地集合、現地解散」方式なのであります。

いつもの方式と違う点は、レストランでの食事が(1回だけでなく)2回あることと、会食のゲストが2回とも違うことです。
今回はほとんどコペンハーゲンのことを調べる時間がなく、文字通り「出たとこ勝負」なのであります。
私の今までの経験則では、行き先の事前の調査や勉強量と、旅の充実度は比例するということが分かっているのですが、今回は日本での他の「やるべきこと」が多すぎ、時間が取れませんでした。

いつものことなのですが、旅の支度(したく)に2時間かかりました。
本も30冊ほどカバンに入れました。
肌着類などは古いのを持っていって旅先で捨て、それを機に新しいのに替えます。
旅の前の夜は、いつものようにウェブレッスンを受講したのですが、そのあとの読書タイムではスーツケースに詰めていく作業で本は読めませんでした。
その分飛行機の中で“たっぷり”と本を読もうと思っています。