本と書庫

新聞広告の中に「気になる本」があると必ず購入します。
また出版社からの「新刊リスト」メールが来ると、これまたそこからピックアップして購入します。
本を読んでいて、その著者が気に入ったら、その人が今まで出した本を全部買うようにしています。

あるいは何かの項目で知識が必要になると、それに関する本も全部買います。
今は書店や古本屋巡りをしなくても、欲しい本がネットで取りそろえることができ、便利な時代になりました。
これだけ本を買うと、すでに購入したのか、あるいはしていないのかが分からなくなり、同じ本を2冊買ってしまうこともよくあります。
2冊どころか3冊買ったことが、今までに2回ありました。

黒田龍之助さんは言語学の大学教授だった方ですが、私はこの人の影響でマルチリンガリストを目指すようになりました。
その黒田龍之助さんが海外旅行した時に、書店で見つけた本を「買おうか、買うまいか」と迷った時は「買う」方を選択するとのことです。
それに影響を受け、私も迷った時は「買う」ことにしました。

そうすると買った本や読んだ本をどうするかの問題が出てきます。
渡部昇一さんは個人蔵書として15万冊お持ちで、その量と質は多分世界一だと思われますが、それらの本を保管するために、家の新築までされているのです。

私は渡部昇一さんの本を大学生の時に読んでから、本を自分で保有する大切さを知りました。
それ以降いくつもの本棚を買い、膨大な本とともに暮らしてきました。
10年前に自宅を新築し、地下に本がいっぱい置ける家を作り、「これで一生本の置き場には困らない」と安心していました。
が、それは甘かったのです。
多分、今年1年持たないと思います。
今のところ「差し迫ってどうするのか?」の知恵は全く浮かんでおりません。

もう10年ほどすれば家をリフォームして、その時にもう少し本の置き場を作ろうと思っています。
なぜリフォームするかと言えば、クロスを始め内装がどうしても汚れてくるからです。
また新築当初と家族構成がスッカリ変わっているのも事実です。
そして改装したのち、生涯その家に住み続け、家とともに老いていきたいと思っています。