インテリはトランプが大嫌い

インテリはトランプ大統領が大嫌いです。
大部分のマスコミもアンチ・トランプで一致しています。
これはアメリカも日本も(あるいは他の国も)一緒です。
先日、テレビをチラッと見ていたら、保守と思われるニュースキャスターの人でもトランプ大統領をコケにしていました。
今のところ右翼・左翼を問わず、知的階層はとにかくトランプ大統領に嫌悪感いっぱいだということなのでしょう。

が、一方、トランプ大統領を肯定的に捉(とら)える人たちもいます。
私の地下書庫には500冊以上の著書がある著者が3人います。
長谷川慶太郎さんと渡部昇一さんと大川隆法さんです。
この3人ともがトランプ大統領に極めてポジティブなのです。
この人たちの知的水準は図抜けて高いと思うのですが、それが揃いも揃って肯定的なのは少々驚きでもあります。

今後のアメリカの方向を知るには、選挙中のトランプ候補の演説集を買って読めばいいわけです。
そこにはトランプ大統領の考えが凝縮している(あるいは出尽くしている)と思われるからです。
元・外交官の岡崎久彦さんが「引退してからアメリカ議会の議事録を読みだした。そうするとこれからのアメリカの動きがハッキリわかった。現役の外交官の時よりも、ずっと的確に予想できている」と本に書いていましたが、それと同じやり方です。

私も本当はトランプがあまり好きでなかったのですが、今は肯定的に見ています。
唯一違和感を感じるのは、TPPからの離脱です。
TPPに入ると、ほぼ全部の工業製品に関税をかけないのです。
必然的に貿易が大いに促進されるはずです。
またアメリカは農業大国でもあるので、TPPは大いに国益に合致するシステムだと思うのです。

トランプ大統領はビジネスマン出身なので、TPP撤退が間違いだったと気づいた時点で、あっさりと方針を変える可能性は十分あると私は見ています。
もし仮にアメリカがいつまでも入ってこなければ、日本がリードして11ヶ国での「繁栄リーグ」を築いていけばいいだけの話です。

トランプ大統領は自前の資金により選挙戦を戦い抜きました。
ということは、スポンサーの意向を気にせずに、自分の思う存分の政策を打ち出していけるということでもあります。
政治の世界の柵(しがらみ)や「お役所仕事」や不正(例えば不法移民)をかなり嫌っているので、政治や行政の世界がビジネス社会のように、効率よくなっていくのではないかと感じています。
その動きは必ず日本にも影響をもたらし、行政の非効率さが一掃されていくのではないかと期待しています。