IT革命によって仕事や生活が一変しました。
例えば企業であれば、ITによる変化に乗り遅れると滅亡の危機に陥(おちい)ります。
一番極端な例を挙げるとするなら、写真のフイルムではないでしょうか。
デジカメによって、フイルムの需要がなくなりました。
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世界のフイルム市場を2分していたのは「コダック」と「富士フイルム」です。
前者は倒産し、後者は医療分野への進出を行い、今なお隆々と繁栄しています。
この違いは一言で言うと、経営者の能力の差といって間違いがないでしょう。
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IT革命や自動運転のような新しい機能が浸透してくると、時として社会に大変革をもたらします。
ITやロボットの進化で人がいらなくなり、ひょっとしたら今の半分の人手で供給を賄(まかな)えてしまえるようになるかもしれません。
日本の人口が減っているのも、案外「潜在的集合知」が薄々このことに気が付いていて、「神の見えざる手」のような動きで人口減にしているのかもしれません。
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将来の社会のイメージは、私自身まだハッキリとは湧いて来てはいないのですが、少人数の会社がこれからの時代には適しているのではないかと感じています。
当社もここ10年ほどは「努力して」ずっと縮小への道を歩んできたのですが、思いのほか時代の方向に即した手を打ってきたのかもしれません。
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ずっと次の一手を考えているのですが、労働集約型の事業は今後もやめておこうと思っています。
また「商売とはリピーターに奉仕すること」と悟ってからは、何に力を入れたらいいのかがハッキリとわかってきました。
新規顧客の獲得ばかりに血眼(ちまなこ)になるよりも、既存客(リピーター)に役に立っていくことの方がずっと大切です。
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京都の昔からの商法で「一見(いちげん)さんお断り」と言うのがありますが、ある意味、理にかなっていると思うのです。
「一見さんお断り」は裏返せば、お得意様に徹底的に奉仕するということでもあるからです。
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同じ不動産業でも「仲介業」や「管理業」は一種のサービス業であり、人手が必要な労働集約型です。
また「開発業」は新規の案件ばかりを追うビジネスです。
その点「不動産オーナー業」は人手がいらず、リピーターに繰り返しサービスできる事業で、当社が追い求めるべきビジネスモデルだと思っています。