仕事の見直し

パソコンに「名刺ソフト」を入れ、新しい名刺をもらってはスキャンして登録してきました。
もう10年分ぐらいの名刺情報が入っているはずです。
ところがその名刺ソフトが“うんともすんとも”動かなくなりました。
容量をオーバーしたのかもしれません。

当社のIT関係を見てもらっている会社の担当者に来てもらったのですが、結局直らず、今までの情報がすべてパアに。
が、それでその後不都合が起こったかと言えば、何の問題もないのです。
名刺を登録するのに、今まで累計で何十時間もの手間をかけているはずです。

昔は名刺を名刺ファイルから探し出して電話するということが多かったように思います。
が、今はメールを使ったり、電話自体の登録が簡単にできてしまったりするので、名刺自体を後で活用するということが少なくなったという事情もあります。
いずれにせよ、何も考えずに惰性でその作業を続けていたわけです。

会社というところは、やらなくてもいい仕事を一生懸命やって、しかもそのデータを誰も見ていないし使ってもいないということが往々にしてあります。
私もそのような過ちを犯していたわけです。
仕事自体をゼロベースで見直していかないと、必要ないのに何となく続けているということが結構あるかもしれません。

大きな会社だと、誰かがそのような不必要な仕事を半日かけてやっていたとしても、誰も気がつかないし、誰も指摘しないので、その仕事をストップできないといったことがあるかもしれません。
余計な仕事をやめると、その分コストが下がります。
必要な仕事であっても、それに費やす時間を減らす工夫をすると、やっぱりコストダウンになります。

当社が不動産業を始めてからでも35年経ちます。
建設業の創業時からいうと71年目になります。
良き伝統も引き継いでいると思いますが、不要で余計な仕事も「マジメに」やり続けているかもしれません。
仕事や作業の見直しを常に念頭に置きながらチェックしていきたいと思うのです。
仕事や作業どころか、ひょっとしたら「やらなくてもいい事業」自体も続けているのかもしれません。