シュリーマンに学ぶ

「〜ねばならない」もしくは「〜してはならない」という束縛を、今までいくつも頭の中で勝手に作っていました。
そういった束縛や制限を一つずつ外していこうと思うのです。
例えば「経営者が本ばかり読んでいてはいけない(たくさん本を読んでいる暇があったら仕事せよ)」といった気持ちの制限を外しただけで、あっという間に読書数が増えました。

そして読書数を増やして具合が悪かったかというと、とんでもありません。
むしろ今までとは次元が違うステージに立てたことを自覚しました。
目標は年間3,000冊ですが、それを達成すると、どんな世界が待っているのか楽しみです。

「稽古は裏切らない」という言葉がありますが、読書もやっぱり裏切らないのです。
1冊読めば1冊の効用が、2冊読めば2冊の効用が出てきます。
ならば3,000冊の効用もあるはずで、未知の世界にワクワクしています。
方法論としては1日10冊読めばいいだけの話で、今が1日6冊なので、どう4冊増やすかを考えればいいわけです。

先日のコンサルタントとのセッション(トーキング)でも、自分が今やろうとしている方向が、そう間違ってはいないことがよく分かりました。
コンサルタントの人は私の考えと全然違う提案をしたりすることもあったのですが、私がそれに全く動じないのです。
「頑固」ともいえるし「信念がブレない」とも言えます。
自分の今後の生き方は、伊能忠敬ハインリッヒ・シュリーマンの方向なのかも知れません。

先日、ハインリッヒ・シュリーマンの本を読んだのですが、とても勇気が出てきました。
シュリーマンはトロイの遺跡を発見したので有名ですが、実は大成功した実業家でもあるのです。
このへんは伊能忠敬と大変よく似ており、単に実力で大富豪になっただけでなく、2人とも後世に残るような学問的実践を行いました。

シュリーマンは仕事の合間に語学を勉強し、最終的には15ヶ国語をマスターしました。
語学能力を画期的に伸ばす「シュリーマン式勉強法」もキチンと残っており、それに沿って学習すれば目に見えて効果が上がるはずです。
勉強すればするほど「語学脳」が発達するようで、シュリーマンは最後の方は2週間で1つの言語を修得しているのです。

たった2週間で一つの言語をマスターしてしまうなんてウソのような話です。
が、(スケールは違いますが)私自身もフランス語を始めてから、英語やドイツ語の能力がアップした体験があるので、シュリーマンの話は間違いないと思います。

ビジネスの世界で大成功した、シュリーマンような超多忙の人でも、仕事の合間の勉強で15ヶ国語をもマスターし得たという事実があるのです。
英語一つにウンウン言っている方がおかしいということになります。
「5か国語マスター!」なんて力んでいる自分が、とても小さく見えてしまいます。