秦・漢・隋・唐・宋・元・明・清

秦・漢・隋・唐・宋・元・明・清の名前と順番さえ覚えていれば、中国の歴史はO.K.です。
「秦(しん)」は中国の最初の統一国家で、「秦の始皇帝」や「焚書坑儒」や「徐福」という、よく耳にする言葉はこの時代のものです。
この「秦」は「陳勝・呉公の乱」を契機に滅びるのですが、項羽劉邦もこの時の反乱軍のリーダーです。

項羽はエリートで、劉邦にほとんどの闘いで勝っていたのですが、最後の一敗により、結局劉邦が「漢」を築きました。
「漢」は張角がリーダーの「黄巾の乱」によって滅びます。
漢が滅ぶと三国志で有名な「三国時代」。
英雄たちが次々と登場し、物語的には最高に面白い時代です。

次に「隋」が中国を統一しました。
聖徳太子が隋の皇帝煬帝(ようだい)に国書を送ったのはこの時代です。
「隋」は高句麗遠征に3度失敗し、結局滅びます。

「隋」の次は「唐」。
「唐」はインターナショナルな国で、世界各地から人が集まっていました。
日本からは遣唐使が派遣されています。

「唐」のあとは、「宋」・「金・南宋」・「元」・「明」・「清」と続いていきます。
このうち「金」、「元」、「清」は異民族による支配です。
「宋」の時代は文化的に繁栄していたようで、故宮博物院でも「宋」の時代の焼き物は見事です。
ところが軍事的にはイマイチだったようで、「金」という軍事大国にお金を払って戦争になることを食い止めていたようです。

そんな時にやって来たのがモンゴルの「元」。
軍事的強国で大帝国を築きます。
やがて内紛などもあり、紅巾の乱によって元軍は中国を捨てモンゴルに撤退します。
滅んだのではなく、撤退しただけなのです。
国自体は「北元」として継続されます。

ようやく漢民族の「明」の時代に。
明は「北虜南倭(ほくりょなんわ)の圧力によって国力を弱めます。
そしてまた北の方からやってきたのがヌルハチ率いる女真族
「清」の誕生です。
あとは「中華民国」や「中華人民共和国」の近代史へと移行していくわけです。