国家破たん

会社の倒産というのはよく聞きますが、国家の破たんというのもあるのです。
国家が破綻(はたん)した場合、預金封鎖や重税といった手段が取られることが多く、当然国民の犠牲も相当大きくなります。
軍事的な敗北による国家破綻もあるし、経済政策の失敗による国家破綻もあります。

近年の国家破綻を挙げてみます。
1923年 ドイツ
1946年 日本
1994年 ロシア
1997年 韓国
2001年 アルゼンチン
2004年 トルコ
2009年 ジンバブエ
2013年 キプロス

1946年の日本の国家破綻は太平洋戦争の敗北によるものです。
私はまだ生まれていないので、その時の雰囲気はよく分からないのですが、預金封鎖が実行され、富裕税などが徴収されたようです。
最近のギリシャなどでも突如預金が引き出せなくなったりしていました。

日本の民主党政権の時は「このままでは日本は破局を迎える」との強い危機感から、本気でシンガポールかカナダに移転した方がいいかもしれないと思ったりもしました。
が、天皇陛下伊勢神宮を捨てて、自分だけが逃げるわけにはいかないことにすぐに気がつきました。
今後はどんなことがあろうと、最後まで祖国で頑張ろうと思っています。

国家破綻へ向かう次の国は中国ではないかと私は考えています。
その前にギリシャ北朝鮮が破たんする可能性がありますが、それらの100倍ぐらい中国の破綻は大きな影響を世界にもたらすはずです。

中国の過去の歴史を見ると、中央政府の腐敗や弱体化によって、地方で動乱が起こり、それが国家転覆への動きにつながっていっています。
中国には今7つの軍区があるのですが、それぞれがあたかも独立軍のように振る舞っています。
中央政府の意向が、どこまで軍に浸透しているかがよく分からないところがあるのです。

株でも中国に依存している(のめり込んでいる)企業は「売り」だと思います。
アメリカ企業は早々に生産拠点を中国から撤退させているようですが、日本もそうあるべきだと私自身は思っています。
ただし中国の法律や行政が撤退を阻害し、その撤退自体が相当難しいと読んだことがあります。