100年企業に向けて

これからの時代のビジネスは「インターネット」と「アウトソーシング」に尽きるという気がします。
この2つが自由自在に駆使できるなら、ビジネスの中身自体が何であれ、事業を成功に導けるのではないかと思うのです。

世の中には「プロ経営者」という人がいて、例えば日本コカコーラの社長をやっていて、資生堂の社長にヘッドハンティングされた人もいます。
飲料と化粧品ではかなり分野が違うわけですが、事業の中身が仮にIT関連であろうが、自動車関連であろうが、金融関連であろうが、プロ経営者にとっては同じなのかもしれません。

大企業の場合であれば「組織」をいかに活性化させるかというのが大きな課題ですが、小規模会社の場合はほとんど組織のことは考えなくてもいいように思います。
そのかわりに最初に事業のコンセプトとビジネスモデルをハッキリとさせる必要はあります。
しかる後に「インターネット」と「アウトソーシング」なのです。

人の問題で悩まなかった経営者なんて皆無に違いありません。
ならば、極論するなら最初から人を雇わなければいいのです。
採用の失敗は教育では補えないのです。
同じ会社で一生懸命頑張って来たのに、結局袂(たもと)を分かち、最後は親の仇のような関係になってしまうこともあります。

これからは小さな会社が俄然光り輝く時代になりそうです。
小さくても足腰のシッカリした強い会社であるべきです。
当社もそんな会社を目指します。
同じ頑張るならワクワクする仕事をしていきたいものですね。

「いい仲間と、いいお客さまと、いい仕事」こそ本来の仕事の姿です。
同じスタッフが、お得意様に徹底的に尽くすのが本来の仕事。
社員の定着率が悪くて入れ替わりが激しいのは、やはりどこか問題があるに違いありません。

何度も繰り返して利用して下さるお得意様に奉仕せず、血眼(ちまなこ)になって新規の顧客の獲得ばかりに奔走するのは “やっぱり”どこか間違っているのです。
年々少しずつ大きくなっていく「年輪経営」が私の理想です。

我が社はあと“わずか”30年で「100年企業」の仲間入りをします。
めでたく100周年を迎えた時、当然私は現役で働いているわけですが、今のスタッフも同じく現役で働いていてほしいものだと思っています。