もう後悔はしない。

30代の時の自分が今の自分を見たら、「へ〜、こんな生き方もあるんだ!」と、ビックリするはずです。
忙しさは30代の時の10分の1。
でも経済的安定感は10倍あります。

人から強要される忙しさは”ほぼ”ゼロになったのですが、自分から創造していく忙しさは30代の数倍。
昔から本はよく読んでいたのですが、最近の読む量はハンパではありません。
自分よりも若くて「仕事ができて性格もいい」人たちに友人になってもらおうと、色々と努力しているのですが、本を通しての「良友」(著者のこと)は益々増えるばかりです。

たかの友梨さんの本を読みました(『不運は神様からのおくりもの』)。
驚くほど悲惨な少女時代を送っていることを知りました。
まるでNHK連続ドラマの「おしん」のような話なのです。
が、努力と才能と美貌が20代から花開きます。
また一人、本を通じての友人が出来ました(一方通行ですが)。

自分で言うのもおかしな話なのですが、「デグチ・メソッド」に出会い、本当に自分がやりたいことが分かってきました。
大学卒業後、不完全燃焼のサラリーマン時代や、下手な商売に30年間もの時間を費やしてしまった不動産屋時代(今もそうですが)など、悔いが残らないと言えばウソになります。

もし大学時代に戻ることが出来れば、多分かつての5倍は勉強していたと思うのです。
かえすがえす勿体ない時間の使い方をしていたものだと大いに反省しています。
学生時代から今ぐらい本を読んでいたら、全く違う人生になっていたはずです。

社会人になってからは、バタバタと忙しくするのが有能な証(あかし)だと勘違いしていました。
還暦を過ぎてから「今までの自分の生き方はちょっと間違っていたのでは?」なんて気がついても遅いのです。
しかし過ぎ去った時間はもうどうしようもありません。

仕方がないから寿命を勝手に延ばすことにして、95歳までバリバリの現役で頑張ることにしました。
そうするとまだ30年以上時間があるわけで、この間に何とかしようと思うのです。
社員を大勢抱えるよりも、信頼できる少数のスタッフと一緒に頑張るほうが、余程効率がいいことも分かってきました。

事業家や経営者は忙しすぎて、時間的に不自由なところがあるのですが、投資家は自由自在。
自分が本当にやりたいことに存分に時間を使っていきたいと考えています。
伊能忠敬は実業家として「伊能家」の再興を成し遂げ、経済的にも大成功しています。
しかる後に自分がやりたい測量術に身を投じ、後世の誰もが驚くような詳細な地図を完成させました。
私の目標とする人物でもあります。