東京ルンルン物語

東京ビッグサイトでの賃貸住宅フェアを見学に行くため、余裕を持ってわざわざ2泊3日で東京に行ってきました。
ホテルに泊まると、日頃のルーティンワークから解放されます。
掃除もしなくていいし、ビートとの散歩もありません。
もうこれだけで2〜3時間も時間が浮いてきます。

東京滞在の間に後輩と食事をしました。
この後輩は、商社と不動産と金融を兼ねたような上場企業に勤めていて(名前を言えばだれでも知っています)、不動産業的に言えば最先端の仕事をしています。
この話が実に面白かったのであります。

この後輩はかなり大規模なホテルを買収するような仕事をしています。
たぶん何百億円でホテルを買収するのだと思いますが、自社の資金はそのうち精々2割で、あとは海外のファンドなどから出資を募るのだそうです。

買収したホテルの運営は有力なホテルチェーンに任せるのだそうですが、自分たちも色々と知恵を出して売上げを上げる努力をするとのこと。
しかしながらそれでも思ったように売上げが上がらない場合は、別のホテルチェーンに運営部門を変えてしまうのだそうです。
その場合は、例えば「シェラトン」が「ヒルトン」という風に、ホテルの名前も変わってしまいます。

日本人は不動産は買ったらずっと持っていることが前提ですが、アメリカなどでは最初から売ることを前提で買っているのです。
購入した物件の収益を上げ、利回りをよくして、買った値段よりも高く売るわけです。

仮に買った時の利回りが5%で、努力と工夫によりそれが10%に上昇したとしたら、倍の値段で売れるわけです。
立ち行かなくなった日本のホテルや旅館を、ゴールドマンサックスが購入し、星野リゾートに運営を任せて再生しようとするのも、それと同じような仕組みだと言えそうです。

いま後輩は大阪のホテル買収の案件を手掛けていて、大阪出張も多いと言っていました。
ぜひ大阪でも食事を一緒にしようという約束を取り付けました。
私は「街の不動産店」の友人を全国に持っているのですが、いくら彼らとしゃべっても、こういったスケールの大きい話は残念ながらできません。
さすが上場企業です。

話は変わりますが、ホテルのプールで久々に泳ぎました。
1時間15分も泳ぎっぱなしだったのですが、極めて快適でした。
自宅の近くにあるフィットネスクラブだと、1レーンに3人も4人も泳ぐことがあるのに、一流ホテルのプールだと1レーンを1人でずっと泳ぐことが出来るからです。

欧米系の美性なんかも泳いでいて、これは近所のプールでは絶対にない光景であります。
東京ならではの状況で、こんな環境なら毎日泳ぎに行きたくなりそうです。
水着を持参していって本当に良かったのであります。