株の長期投資

会社の余剰資金を定期預金ではなく、株で運用しようと思っています。
会社の資金なので慎重に銘柄を選択しなければなりません。
いつでも相場が立つという意味で、東証一部上場の銘柄に絞るのが賢明なようです。
そうでないといざという時、売却できないリスクがあるからです。

株の値上がり益を期待するのではなく、あくまでも配当利回りを重視します。
3%を超える配当利回りの銘柄も探せば結構あるのです。
定期預金が0.1%ほどの利率なので、3%なら30倍ということになります。
株価の値下がりのリスクさえクリアできれば、株で保有する方が利率は圧倒的に有利なのです。

何の銘柄を買うかが一番重要なところで、ここに相当の時間とエネルギーを費やさなければなりません。
今はいくつかの銘柄を時たまチェックするだけですが、最初は『会社四季報』を最初から最後まで目を通しました。
難行苦行そのものでありました。

愛読書が『会社四季報』だという人もいるのですが、それぐらいのレベルになると株式投資で失敗するということがかなり少なくなるのではないでしょうか。
私も『会社四季報』のワイド版(相当重たい)と、その情報が入ったCDとを定期購入しています。

大企業でも中小企業でも借入れが過剰なところは潰れやすいので、購入候補の株はほとんどが有利子負債ゼロの会社です。
定期預金代わりに長期保有する予定なので、途中で倒産してもらっては困るからです(株券が紙切れになってしまいます)。
「利益剰余金」がたっぷりあり「有利子負債」がゼロならば、なかなか潰れることが難しいのです。

株の長期投資の場合、社長の考え方や人間性が極めて大事です。
特にサラリーマン社長ではなく創業者社長の場合は「トップがすべて」と言っても過言ではありません。
会社を興したのも創業社長だけど、潰したのも同じ創業社長だと言われる例も、実際少なくないのです。

株の長期投資の場合は「自分が応援したくなる会社」の株を持っていないと、気に入らない会社では居心地が悪いのです。
「1度買ったら5年や10年は売らない」もしくは「買い足すことはあっても売ることはない」というのが長期投資なので、嫌な会社といつまでもお付き合いしておられないのです。