妻と東京見学に行き、朝から天気がいいのでスカイツリーに行こうということになりました。
開業3年目にして、来場者数が前年を割ったという記事を経済誌で読んでいたからです。
実態はどうなのかという興味もあったし、また海外旅行での経験から「馬車には乗れ、高いところには登れ」という私自身の格言があるからでもあります。
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スカイツリーへ到着すると、平日なのに子供連れの人たちが多く、混雑していました。
後で知ったのですが、前日の日曜日に運動会があり、その日は代休で学校が休みだったのです。
行列に並ぶと「1時間半待ち」と言われました。
せっかく来たのでそのまま並んでいたら、すぐに「2時間待ち」となりました。
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ハッと気がついたら、私たちのうしろには列がなくなっており、それ以降は「整理券」が発行されたようです。
「また3時間ほどしたら来てください」というものです。
アムステルダムのゴッホ美術館やアンネの家でも、それぞれ1時間半も待ち「自分がこんなに並ぶのは海外だから。日本では決してこんなに並ぶようなことはしない」と思っていたのに、東京で長時間並ぶ羽目に陥りました。
私にとって東京は海外みたいなものかもしれません。
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列が少しずつでも動いている間は我慢できるのですが、上があまりに混み出すとチケット売り場での販売をストップしてしまうのです。
この間(かん)待つのが精神的に一番つらいですね。
小学生ぐらいの子供たちの父親の男性が、列に並びながら一生懸命に勉強していました。
たまたまテキストの表紙が見え「司法書士試験」と書いてありました。
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司法書士の資格を取り、今の会社を辞めて、将来独立したい。
しかし家族サービスも大切なので、休みを取って奥さんと子供たちと一緒にスカイツリーへ来たというわけです。
私も本を持ってくればよかった。
並んでいる間、きっと3,4冊は読めていたはずです。
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本でなくても、英語かドイツ語の単語帳を持参していれば、みすみす2時間もの時間をムダにすることはなかったわけですが、そこまで予測することはできませんでした。
スカイツリーのエレベーターは風に弱く、強風が吹くと止まってしまい、いま補充工事をしているところと経済誌に書いてありました。
「これだけ並んで『強風によりストップしました』なんて言われたらガックリくるだろうなあ」と思いながら並んでおりました。
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無事上空フロアに着いた時は、もうヘトヘト。
別のエレベーターと別料金でさらに上階のフロアに行けたのですが、その気力も体力も残っていませんでした。
スカイツリーは1度は登りたいと思いますが、1度来ればもうリピーターにはならないと思います。
そこがディズニーランドと違うところ。
今後の経営の課題でもあると思いました。
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ヘトヘトになり、這う這うの体(ほうほうのてい)でいったんホテルの部屋に帰りました。
部屋でパソコンを打っていると、ガタガタと体に感じる大きな地震。
スマホが「地震です! 地震です!」と叫んでいました。
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頑丈な鉄筋コンクリートの建物の中にいるので怖くはなかったのですが、部屋のテレビが揺れていました。
あとで聞くと震度5とのこと。
いろいろあって、なかなか大変な1日でした。