アムステルダムの旅 その6 救世主「JOHANNES」

宿泊先のホテルのレストランでマズイ食事を取ったあと、しばらく心も体も傷んでおりました。
日本で美味しいものを食べ慣れているので、レベルの低い料理が食べられなくなっているのです。
オランダで美味しいものをいただこうとする方が間違っているのかもしれないと思っていた矢先、逆転満塁ホームランが出ました。
レストラン「JOHANNENES」なのです。

ここはあらかじめネットで調べ、日本から予約を取っていたのです。
インターネットで簡単に地球の裏側のレストランを予約できるという、便利な時代になったものです。
店の雰囲気も、スタッフのキビキビした動きも、むろん料理も抜群でした。

厳(おごそ)かな高級レストランとは打って変わり、カジュアルで親しみやすいレストランです。
タキシード姿の男性のウェイターではなく、ちょっとミニスカートの若い女性が給仕してくれるのですが、その動きが実にテキパキしていて、見ているだけで気持ちがいいのです。
美人というだけでなく、ワインの知識も豊富で、ホスピタルティもバッチリで、文句のいいようがない百点満点でした。

初日のあのマズイ料理と比べると100倍美味しかったのです。
これまでオランダの食べ物のまずさのことを散々悪口言って、オランダの皆さんごめんなさい。
大東亜戦争の時は敵味方に分かれて戦いましたが、これからは同じ自由主義国としてともに繁栄していきたいものです。

この「JOHANNES」が仮に日本にあればゼッタイ繁盛すること間違いありません。
メニューはコース料理(英語で「セット・メニュー」と言います)だけなのですが、3皿、4皿、5皿のどれかを選択できるようになっているのです。
私たちは4皿を注文しました。
うれしいことにそれぞれの料理に適したワインがその都度注がれ、ワインの醍醐味も満喫しました。