羽織袴が放つオーラ

日本の男性が一番カッコよく見えるのは羽織袴姿に決まっています。
では何故着ないかといえば、洋服に比べ、手間とお金がかかるのです。
羽織袴を自分で着られるようになるまででも、けっこう時間がかかるのです。
私は大阪の着付け教室に3回通いました。
そのあと個人レッスンで自宅にて5回ほど習い、先日やっと一人で着られる目途がついたところです。

一人で着ることが出来るようになるまでに時間がかかり、また1回1回着るごとに洋服の3倍は時間がかかります。
着てからもあとの手入れや片づけに時間がかかります。
私が今一番足らないのが「時間」なのに、こんなに時間を費やす羽織袴に入れ込むのはちょっと矛盾しているかもしれません。

お金も相当かかります。
いい羽織袴だと、小さな車1台分くらい買える値段は優にします。
こんなにしていても、着る人に品がなければ、羽織袴は全く似合わないのです。
つまり羽織袴は時間的にも経済的にも精神的にも余裕がなければ、着こなせないということになります。

まがりなりにも一人で羽織袴を着ることが出来るようになったので、機を見て“どんどん”着ていこうと思うのです。
一流のレストランで美女がメンバーにいる会食の時のみ羽織袴を着て行くことにしていたのですが、その程度ではせっかく覚えた着方を忘れてしまうのです。
従って、もっと色々な機会にも羽織袴姿で行くことにしました。
還暦過ぎたら遠慮はいらないのです。

具体的に言うと、あべのハルカスにある美術館の「陶器展」を見に行く予定にしているのですが、これも羽織袴で行こうと思います。
私が羽織袴なのに一緒に行く妻がジーンズ姿ではおかしいので、それなりの服装をしてほしいと伝えました。

今度、ある学校の理事会があるのですが、それにも羽織袴姿で行きたいと思います。
その理事会は前回暑い日に定例会があったのですが、ノーネクタイだったのは私一人で、ちょっと引け目を感じました。
今回は羽織袴姿なので、逆の意味でまた目立ってしまいそうです。
でも還暦過ぎたら何でもいいのです。

羽織袴にはそれ自体が持つオーラがあるのですが、羽織袴を着ると自分自身も自然に「氣」を発揮するようになります。
羽織袴姿で一流ホテルや一流レストランへ行くと、そのオーラにより「大事なお客さま」扱いされます。
そういう体験を重ねていくと、自分自身も自然に人間的なレベルアップへの努力をしていくように思うのです。
恐るべし、羽織袴の力!