今月の読破リスト

年千冊の本を読んだ時に、明らかに「景色が違って見える」経験をしました。
認識力が高まるというか、より高いところから見ることができるようになったのです。
例えば迷路でも、上から見れば簡単に抜け道が分かるのと同じことです。

「年千冊でこうなのだから『年2千冊』だとどうなるのだろう?」という単純な好奇心から次のステップに進んだわけです。
年2千冊は月に直すと167冊。
仕事や用事で読めない日もあるので、日に6冊のペースで読んでいかなければ届きません。
で、始めて見た感想は「案外行けるかもしれない」。

最初に「こうしよう」と決意すると、勝手にその方向に動いていくことがよく分かりました。
読書時間が増えたわけでもないのに、読んだ本の数が増えていくのです。
読書に関しては潜在意識の力を借りることもなく、自分の意志で思いが叶(かな)っていきました。

私は自分が興味を持ったテーマや著者を集中して読んでいく傾向があります。
その点インターネットはまことに便利で、関連した書籍を次から次へと注文していくことができます。
司馬遼太郎が新しく本を書こうとするとき、とにかくそのテーマに関連した本を、トラックで運ぶほどの量でゴソッと古本屋から購入したと言います。
私はそこまではいきませんが、テーマや著者を集中して読むのは、けっこう効率的で楽しい読み方だと思います。

今まで読みたかったけれど我慢していたマンガ類も読むことにしました。
海外の大型書店でも、ドサッと日本の漫画コーナーがあるのです。
日本のマンガは世界最高レベルであることは間違いありません。
せっかく現代日本に生まれて生活しているのに、それらのマンガを読まないなんてもったいないではないですか。

今のところ本代に事欠くこともなく、読んだ本を置くスペースにも困っていません。
体も頭も悪くないし(たぶん)、これで本を読まなければ生きている意味がないと思うほどです。
今月も面白い本たちとの出会いがいっぱいありました。