ゾーンに入る

時たま腰を痛め、日常生活にも支障をきたすことがあります。
今回も原因不明の腰痛が発生しました。
もし私が通勤電車に乗って定時に出社しなければいけないサラリーマンだったら、かなりヤバイ状態でありました。
こんな時は自分の会社で本当によかったなと思います。

そんな状態で一度水泳に行ってみようと思いたちました。
「歩くのがやっとの状態なのに水泳などできるのか?」ということなのですが、何事もまずは試してみなければ答えは出ません。
結論から言うと、十分にスイミングを楽しむことが出来ました。
私は平泳ぎしかできないのですが、ターンの時に腰がちょっと痛いだけで、ほかには何の支障もなかったのです。

いつもの80%ぐらいのスピードで30分泳ぎました。
30分歩けと言われたら、かなり難しい状態だったのですが、泳ぐのは大丈夫なのですね。
水泳は不思議なスポーツで、少々筋肉や関節が悪くても水中で存分に動き回れるのです。
筋トレだと固い筋肉しか作れないような気がしますが、水泳だと柔らかい筋肉が体に付くように感じます。

ある程度脂肪がないと、浮力が出ません。
体脂肪率を極端に絞った体操選手などは実に水泳が下手なのだそうです。
シンクロナイズスイミングの選手などは、相撲取りと一緒で「食べるのも稽古」とばかり、かなりの量を食べるのだそうです。

先日、水泳をした折、泳いでいるのが楽しくて楽しくてたまらない状態になりました。
ランナーズハイ」ならぬ「スイマーズハイ」なのです。
結局50分間ずっと泳ぎっぱなしだったのですが、全然飽きず、このままずっと泳ぎ続けたい気持ちでいっぱいでした。
いわば「ゾーンに入った」状態だったのだと思います。

「ゾーンに入る」は一種の神がかり的な状態になることで、私は柔道でもテニスでもボーリングでも「ゾーンに入る」状態を経験しています。
柔道の時は何の技をかけても決まり、テニスの時はあっさり格上の相手を倒すことが出来ました。
ボーリングでも「いつまでストライクが続くのか!?」と自分でも内心驚いていたことを覚えています。

「ゾーンに入る」と不動産の営業でも神がかり的にバンバン契約が決まっていくことがあります。
ヨーロッパに着くまでに、飛行機の中で十数冊の本が読めたのも一種の「ゾーンに入る」状態だったのかもしれません。