2015年から中国がおかしくなる

ノモンハン事件では日本軍は軍事的に負けたと思われていたのに、ソ連崩壊後に公開された機密書類によると勝っていたことが分かりました。
同じように中国がGDP世界第2位であるということを、私はずっと疑問に思い続けてきました。
中国崩壊後にキチンと統計を取ってみたら、GDPは倍に水増しされていたということだってあり得ると思っています。

本をたくさん読んでいると、世の中の兆候が読み取れることがあります。
それによると2015年に中国に大きな変動が起こることが予測されるのです。
中国の成都に大連経由で向かったことがあるのですが、旧の大連空港近くにさしかかると、夥(おびただ)しい新築マンションの群れが眼下に見えました。

日本ならば販売の状況を見ながら建築していくということになると思いますが、中国のその状況は販売のことなど一顧もせず、とにかく建築してしまうことが唯一の目標のように見えました。
成都には夜に着いたのですが、街の中心街に大きな高層マンションを複数見かけたのですが、いずれも部屋にはほとんど電気がついていませんでした。

販売が終わっているとしたら、購入目的はすべて投資ということになります。
経済の状態としては、あまりにイビツすぎるのです。
私は1989年をピークとするバブルを身を持って経験しています。
その体験から言えば、中国の不動産市場は明らかにおかしかったのです。
経済原理から外れたあまりに不自然な動きをしていると、必ずいつかカタストロフィーが来るのです。

上海や北京にも行きましたが、環境的に中国はもう人間が住めるところではなくなっています。
魚が住めない川や、2ブロック先のビルの姿が見えない空気汚染を、いつまでも地球が許しているわけがないと感じるのです。
政治も権力闘争が相当厳しくなってきました。
各派閥は文字通り生きるか死ぬかの戦いのまっ最中です。

経済的に、環境的に、政治的に、2015年が限界なのではないかと思うのです。
中国人自身もそう思っている節があり、資産を海外にドンドン移していっています。
中国に生産拠点を置いている企業は、工場などの設備の放棄は仕方がないとしても、日本人駐在員を出来る限り中国から撤退させる手配をしておくべきだと思うのです。

アメリカ企業が現に中国から人を撤収させていると聞きます。
それに反してドイツ企業は進出の動きを加速させているようです。
中国に対する考え方や情報量の違いが真逆の行動を生んでいるわけです。