仕事の色んなやり方

他社の営業パーソンから、台風のおかげで電話も来店も少なく、大いにデスクワークが捗(はかど)ったという話を聞きました。
営業というのはお客さんとコンタクトを取ったり商談したりするのが仕事のように思われていますが(実際そうなのですが)、案外デスクワークが多いのです。

私が知っている住宅メーカーのトップセールスマンだった人は、時たま夜中の12時に会社へ行き、資料や書類の作成や整理をしていました。
夜中の12時なら、決して電話もかかってこないし、ましてや来店など皆無です。
営業職は一種の自由業なので、一番効率がいいように自分の働き方を変えていくべきだと思うのです。

ダン・ケネディという人は広告代理業でミリオネアになった人ですが、いまだにメールアドレスも持っていないのだそうです。
彼と連絡を取るための唯一の手段はファックスのみ。
私の不動産業界の知人で、極めて仕事ができる人は携帯電話を持っていません。
テレビが自宅にない人も数人知っていますが、みんな仕事ができる人たちです。

私は自分のメインの通信手段をメールにしています。
メールだと完全に自分のペースで対応できます。
営業の第一線から離れていることもあるのですが、電話は携帯も含めほとんど使わなくなりました。
頻度で言うと週2、3回くらいでしょうか。
1日1度も電話を使わない日もあるのです。
それで十分事(こと)足りています。

携帯がなかったころは、ある住宅メーカーの営業マンと連絡を取るのに3日かかったということがありました。
彼も私も営業で外に出ていて、それぞれの会社にあまりいなかったからです。

今は営業でバタバタするよりも、静かにジックリと「世界経済の今後の動き」を考えたり、「個々の企業の経営分析」を行ったり、「次の一手の戦略」を構築したいという気持ちが強くなっています。
先日、本を読んでいたら、誰にも邪魔されたくないので、オフィスには週に1度しか行かないという著者(会社社長です)を知りました。
「なるほど、そういうこともアリなのだ」と深く感じ入った次第です。