スイス・バーゼルへの旅 その3 ベルン編

スイス鉄道でベルンへ。
いつものことなのですが、鉄道の乗り方が本当に分かりにくいのです。
ヨーロッパの鉄道は改札がない分、駅員が見当たらず、聞く人がいなくてとても困ります。
バーゼルは切符販売の有人窓口があったので助かりましたが、切符の自動販売機しか見当たらない駅も多く、自販機で切符を買うのは極めて難しいのです。

8月だというのにスゴク寒いのです。
歩いている人々の姿を見ても、半袖の人もいればコートやジャンバーを着ている人もいてバラバラ。
私はセーター姿だったのですが、寒くて仕方がないので、駅構内のお店で帽子を買いました。
これで冬だと一体どうなるのか想像もできません。

ベルン行の電車に無事に乗れ(実は乗るまでに何回か間違えました)、電車自体は快適です。
バーゼルからベルンまでは約1時間。
ちょっとした緊張の連続だったので、列車の中では寝てしまいました。

ベルンに到着。
ベルン駅から降りても、どちらへ行けばいいのか何とも分かりません。
地元の人には当たり前のことでも、旅行者にはさっぱり分からないこともあるのです。
駅前に大きな看板でもあればずいぶん助かると思うのですが…。(これは日本でも言えることだと思います)。

ベルンの街はスイスの首都のはずなのに、全くそんな感じはありません。
古くからある、ちょっと大きな田舎町といった風情です。
ヨーロッパにはパリやロンドンのような大きな都市もあるのですが、暮らしやすい大きさの街(つまり、そう大きくない街)に好んで住むといった傾向があるように思います。

ベルンは川の蛇行に沿って形作られた街だということが、高台から見下ろすとよく分かります。
「バラ公園」という高台が街を見渡す絶景ポイントでもあるのですが、坂道をハアハア言いながら登って行きました。
坂を登りながら「こんな体力では老後が思いやられる。散歩を強化するか、水泳でも始めなければ」と真剣に思いました。

とてもきれいな風景に、息を乱しながら登った甲斐がありました。
私が作った旅での格言「馬車には乗れ、高いところには登れ」は、ここでも生きていました。

バーゼルに帰り、ホテルのラウンジで軽めの食事。
今回の旅で「少食の威力」を知りました。
少食だと調子が良く、食べ過ぎると途端に体調を崩すのです。

健康の基本は内臓をいい状態に保つこと。
暴飲暴食は間違いなく寿命を削っているように思います。
これもまた今回の旅での収穫の一つであります。