東京駅近隣一流ホテル

世界のどの国を見ても、一流の都市には一流のホテルがあります。
地場資本のホテルはともかくとして、世界中で展開している「ブランド」ホテルチェーンは、今後伸びていく都市への進出を常に狙っています。

東京に更に一流ホテルが増えていく傾向があります。
一流ホテルが建ちあがると顧客を創出するというパワーがあり、単に既存客の取り合いに終わらない効果があるのです。
かつては東京も御三家といって「帝国ホテル」、「ニューオータニ」、「オークラホテル」が君臨していた時期が長くありましたが、最近は外資系の超一流ホテルの進出が目白押しとなってきました。

私自身は時間の節約のために、できるだけ東京駅に隣接するホテルを選んでいます。
チェックアウトを終えた後、歩いて10分以内に新幹線に乗れるホテルがその対象です。
帝国ホテルやパレスホテルやペニンシュラホテルのような良質のホテルでも、私に言わせると「遠い」のであります。

東京駅隣接で一流のホテルというと「丸ノ内ホテル」があります。
知名度はあまり高くないのですが、レベルはかなり上です。
白人のビジネスパーソンが多く、朝クラブラウンジへ行くと、外人が朝食を取りながら打ち合わせをしていて、それなりの雰囲気がありました。

「ファンドバブル」と呼ばれた時期、丸ノ内ホテルのクラブラウンジは外人客で溢(あふ)れかえっていました。
しかしながらリーマンショックで一転、見事なほど外人の姿を見なくなったのです。

最近はまたかつての雰囲気を徐々に取り戻しつつあります。
日本経済の状況を見るのに、丸ノ内ホテルの朝食時のクラブラウンジは「定点観測」としての値打ちがあるかもしれません。

シャングリラホテル東京も良いホテルですが、こちらはアジア系の外国人が多く、白人は少ないような印象があります。
東北大震災の後、しばらく閉鎖していました。
私はシャングリラホテルを予約していたのにホテルのほうからキャンセルされた体験があり、それ以来少々敬遠していたのですが、先日久々に宿泊し、やはり良いホテルでした。

東京ステーションホテルも、それこそ駅前で内容もシッカリしているのですが、高さがない分横に広く、ホテルに入ってから部屋にたどり着くまでに10分ぐらいかかることがあります。
宿泊客も悪い意味ではなく「おのぼりさん」が多く、外人は少ないように思います。

大手町には「アマンリゾーツ」や「星のや」が開業予定です。
既存のホテルにとっては戦々恐々かもしれませんが、ユーザーにとってはまた楽しみが増えるわけです。