脱「引きこもり」

38歳の時に鍵山秀三郎先生とご縁をいただいてから、自分の生活から掃除を外すわけにはいかなくなり、莫大な時間を掃除に費やしてきました。
それが果たして良かったのかどうかと振り返ってみれば「圧倒的によかった」と思うわけですが、現在の「時間足りない症候群」状態では“やはり”かなりの負担になっていることは事実です。

掃除と言っても鍵山流は半端ではなく、毎日2時間は掃除に費やされます(本当はもっと時間が取られているのですが、恐ろしくて真実は書けない)。
夜の読書も3時間の時間を取っています。
もうそれだけで仕事以外で5時間以上。

朝から晩まで会社の仕事をしている人と比べれば(あるいは若い時の自分と比べれば)、仕事量は3分の1以下ではないかと思っています。
逆にこんな気楽な生活をしていて、病気になったりは出来ないのです。

そんな中で、ある出版社から不動産関係の本を書くお話をいただきました。
関西以外のところへもインタビュー取材する必要が出てきました。
毎月の伊勢神宮参拝と海外旅行で、年内は目いっぱい予定が詰まっているのですが、そんなことは言っておられなくなりました。
もう甘えは許されないのです。

その出版とは直接には関係がないのですが、東京で4人で会食する話が出てきました。
私以外の3人は、私よりもずっと仕事が出来る人たちです。
こういう機会は自分にとってかなり刺激的でもあり、緊張もします。
今まで眠っていた遺伝子が、突如ONになった感覚です。

知的生活を確保するために、ここ数年、閉鎖的な「鎖国状態」というか「引きこもり状態」を築いてきた私ですが、もっとアクティブな動きが求められるようになってきました。
体力のなさには自信があるのですが、大げさに言えば運命に身を任せ、この際「本の出版」に集中して取り組んでみようと思っています。
きっとまた新しい世界が開けていくに違いありません。