語学

私の場合、語学が仕事と結びついているというわけではなく、ひとことで言うと趣味に近いものです。
しかしながら語学にはかなりの情熱を燃やしており、その情熱がどこから来ているのかは、自分でもちょっと分かりかねるところがあります。

還暦を過ぎても語学を学び続けていると、少しずつ進歩している自分を発見し、これがうれしくてたまらないのかもしれません。
90歳代から韓国語と中国語を学び出し、遂にはそれぞれの国で現地語で講演をするようになった磤地三郎(しょうち・さぶろう)さんという方もおられます(専門は障害児教育)。

磤地三郎さんは100歳代でスペイン語とロシア語も勉強し始めました。
語学を勉強するのに年齢は関係ないということでもあります。
痴呆など忍び寄る隙もありません。

もう一人、私の語学観に大きな影響を与えた方が黒田龍之助さん。
私はこの方を本でしか知らないのですが、ロシア語などのスラブ語を始め、いくつもの言語をマスターした方です(本も大変面白い)。
「1か国語しか出来ないなんて面白くないじゃん!」といった影響をこの方から受けました。

せっかくこの世に生まれてきて1か国語しか話せないのでは、ちょっと詰まらないではないですか。
今は日本語、英語、そして今ドイツ語まで来ているのですが、2年後にはフランス語を始める予定です。
中国語も少し齧(かじ)り始めていたのですが、海外での中国人のあまりのマナーの悪さに嫌気がさし、途中でやめてしまった経緯があります。
でもいずれまた始めるのではないかという予感もしております。

語学に必要な要素は「集中」と「継続」。
逆に語学を勉強していると、その2つの要素が磨かれてきて、何にでも応用が効くようになってくるような気がします。
また語学を勉強していると、年を取っている暇がありません。
語学学習は究極のアンチエージングだと言えるかもしれません。