今月の読破リスト

最近は読書が好調で、今までより20%増となっています。
読書数にこだわると、読みやすい本から読んでしまうという傾向があるのですが、しばらくはそれでもいいと思っています。
今のペースは年間1,400冊を超える程度ですが、量を読んでいくと、今まで見えなかった世界が見えてくるが分かってきたからです。

いま目安としている1日の冊数は5冊なのですが、1冊目を読み切る時が一番苦しいですね。
当たり前の話ですが、1冊目を読んでしまわないと、2冊目以降が取りかかれません(並行して読むという手もあるのですが)。
だから1冊目は出来るだけ軽い本から読み始めるようにしています。

司馬遼太郎が本を読むのを観察していた人がいるのですが、1冊15分のペースだったそうです。
私もせめてそれくらいの速さで読んでいけるようになりたいと思っています。
ちなみに大阪外大で司馬遼太郎の1年先輩だった人から聞いた話では、司馬遼太郎は学生時代、大学の図書館にある本のうち3分の1を読破したとのことでした。

もう少し話を続けると、司馬遼太郎が例えば竜馬のことを書こうとするとき、東京や大阪の古本屋から竜馬に関する本がゴソッと消えてしまうのだそうです。
司馬遼太郎はひとつのテーマに対して、トラック1台分ぐらいの本を平気で買っていたのですね。
また司馬遼太郎は講演などをさせるととても下手で「聞いている人は途中で寝てしまう」とは、産経新聞で一緒に働いていた人の話。
(ちなみに、その人が新入社員で入った時、司馬遼太郎は学芸部長だったそうです)。

東大阪にある「司馬遼太郎記念館」に行くと、3階分くらいある吹き抜けに、上から下まで本がずらりと並べられています。
本のほかには何もない空間なのに、本のオーラで圧倒されてしまうのです。
安藤忠雄設計の建築物と本とが、実にうまくマッチしていて、本好きなら一度は行ってみるべき必見の場所だと思います。

で、今月の読破リストであります。