U社に学ぶ その2

「社風づくりが人づくり」とか「社風がいいから人は働く」とか言う言葉も、U社を見ていると素直に受け取れます。
契約社員以上の社員は全員で毎朝30分〜40分の掃除をするのですが、これも「キレイな環境が良いサービスを生み出す」の信念があるからです。

茶道などでも「カタチから入って心を整える」というところがありますが「整理・整頓・清掃」の前始末(まえしまつ)を徹底的にやってきます。
「前始末」を徹底的にやっているからこそ、赤字やクレームといった「後始末」に追われなくても済むわけです。
全員で掃除をするのですが、掃除をしない社員はどうするかというと「除外」するのだそうです。

いま社員は45名。
人口15万人の地方都市で、立派に雇用創出を行っているわけです。
利益は6千万円。
カタチだけでなく、中身も伴っています。
その地域でトップになるほうが、ライバルが多い大都市に出るよりも収益力が高いのです。
私もいくつもその例を知っているので、ランチェスターの法則に疑問の余地はありません。

U社は地方都市にあって、けっしてハデな会社ではなく、たぶん社員さんも図抜けて優秀な人はいないはずで(失礼!)、「戦略は二流でも実行力は一流」を目指しているのだそうです。
仕事は能力よりも「本気度」なのだと思います。

「環境整備をするとB/Sがよくなる」はU社長もハッキリと仰っていました。
環境整備は決して遠回りの道ではないのです。
また「ゆっくり歩いて休まない。そんな人には誰もかなわない」とのことです。

U社が取るのは「スモールマーケット戦略」であり、「キャッシュフロー経営」であり、「バランスシート重視経営」です。
U社長いわく「キャッシュフローとは1週間以内に現金化できるキャッシュ」とのこと。
B/Sは結果でたまたまそうなるのではなく、そうしようという意思を持って「理想のB/S」を作っていくのだそうです。