イチオシの人

一世塾(いっせいじゅく)という会を年に4回行っています。
ふだんビジネスの場でも、世間話でも、ほとんどすることがないような人生の話を、仲間を募って「青く」語ろうというのが元々の趣旨でした。
しかしながら続けていくうちにメンバーも増え、会の内容もすこしずつ変化してきました。
それはそれでいいことだと思っています。

きのうのテーマは「私のイチオシの人」。
毎回違うテーマに、どういう捉え方をして、どういう答え方をしてもいいことになっているので、ほかのメンバーの話を聞くのは面白くもあり、また勉強にもなります。

井伊直弼を挙げた人がいました。
井伊直弼は日本史では「悪役」として登場しますが、長く不遇の時代があり、そこで人間性を練り、最後は大老にまでなりました。
茶道の達人でもあり、「一期一会」という言葉を広めた人でもあります。
徳川幕府を守るという職務に忠実だった人というのは間違いがありませんが、安政の大獄吉田松陰先生を始め、日本にとって有為な人たちを処刑したのも事実です。
その評価は「神のみぞ知る」であります。

「イチオシの人」に自分の父親を挙げるメンバーが複数いました。
その話を聞いて他のメンバーの中には、父親との確執を語った人もいたので、状況はさまざまであります。
いずれにせよ、自分の父親を尊敬できるのは幸福であり、幸運でもあります。

高校が同じで、今は製造業の社長をしている後輩とは、高校の先生ならびに鍵山秀三郎先生のところで、尊敬する人が重なっていました。
そういえばその後輩のレポートには、一倉定先生の名前も出ていました。
私も一倉定先生からは大きな影響を受けました。

会社に勤めていた時の上司の名前を挙げた人もいました。
同じ職場に尊敬できる人がいるというのは、ひじょうにラッキーなことだと思います。
職場でなくても、何かの会合で尊敬できる人がいると、モチベーションが大いに上がります。
逆にこれからは、自分がまわりの人のモチベーションを上げるような人間になろうと思いました。