ヘルシンキ一人旅 その1

ヘルシンキへの一人旅に出かけました。
いつものように朝3時に起き、デスクワークをし、ビートとの散歩をし、部屋の片づけをするなど、一連の儀式(作業)を終えて、朝7時半にタクシーで自宅をスタート。
関西空港に着いたのが午前8時45分。
クルマの中ではずっと寝ていました。
タクシーでなければ、関西空港に着くまでにヘトヘトになっていたかもしれません。

お盆なので空港はかなり混雑。
関西空港がこれだけ賑(にぎ)わっているのを見るのは久しぶりです。
飛行機はフィンエアで10:45AMの定刻にテイクオフ(離陸)。
ビジネスクラスだったのですが、ラッキーにも隣の席が空いていたので非常に楽ちん。
一人で座るビジネスクラスの値打ちは、一挙にファーストクラス並へとアップします。

「本を読むために旅に出る」は私の海外旅行のスタイルなのですが、今回はかなりのスピードで本が読めていきました。
ひょっとしたら以前より読むスピードが速くなっているのかもしれません。
速読できるようになると、それだけ読める本が多くなるので、ビブリオファイル(bibliophile・愛書家)の私としては大変うれしいことなのですが、旅に持ち歩かなければならない本の量がそれだけ増えるということになります。

関西からヘルシンキまでの飛行時間は9時間半。
本を読むにはちょうどいいぐらいの時間です。
これがフランクフルトやアムステルダムになると12時間ぐらいかかるので、こうなると“やはり”ちょっとシンドイのです。
途中2回ほど熟睡したのですが、読んだ本が12冊。
危うく手元から読む本がなくなる寸前にまで陥(おちい)り、ヘビーな読書家の方はお分かりでしょうが、これはかなり恐怖なのです。
幸か不幸か1冊半を読み残した時点で、飛行機はヘルシンキに到着しました。

ヘルシンキの空港に着き、順調に出られると思いきや、入国審査のところで大混雑。
日本や中国からの団体旅行客で団子状態になっていました。
ヨーロッパの空港なのに、アジア人ばっかりだというのも変な感じです。
ちゃんと列が作れるようなロープも張っていないし、整列を促す係官もいないし、パスポート検査の係官の数も少なく、これではヘルシンキ空港の評判が悪くなるだけです。
私などヘルシンキで降りるのでいいのですが、乗り換えがあると相当焦るのではないでしょうか。

やっと自分の番が来ました。
入国の目的は必ず聞かれるので”I play it by ear.”(風の吹くまま、気の向くまま)というフレーズが、英語のノン・ネイティブの国で通じるのかどうかを確かめようと思っていたのですが、白人の入国審査官は何とすべて日本語で訊いてきたので、使うことが出来ませんでした。