デグチ・メソッド

この2月に還暦を迎えたわけですが、還暦には思っていた以上に大きな意義がありました。
還暦は一種のリセットでもあるので「過去からの解放」という意味合いがあります。
還暦という節目は人生でかなり大きな起点でもあることに気づきました。
経済的な基盤さえシッカリ築いているならば、
「自分が納得できる時間の使い方しかしない」宣言をしても許される年齢になったということでもあります。

銀行の支店長が自分より年下になりました。
新しく就任する大企業の社長でさえ、私より若い人が多くなりました。
ビジネスにおいて、相手が自分より年齢が下だと、もうそれだけでこちらが有利になるのです。
自分が若い頃、60歳ぐらいの位(くらい)の高い、思慮深そうな男性が黙っていると、一体何を考えているのかミステリアスでありましたが、自分がその年になってよく分かりました。
実は何も考えていないのです。

大したことは何も考えていないということが分かったからには、遠慮はいりません。
物怖じする必要は全然ないのです。
地位や経済力に惑わされず、その人の「格」を見抜くことが出来るわけです。
逆に自分は倦まず弛まず(うまずたゆまず)、「心」の実力をつけていきたいと思っています。

私にとっての還暦からの仕事は、ずばり「デグチ・メソッド」の開発。
社会人のための語学習得システムを「デグチ・メソッド」と勝手に名づけ、機嫌よく英語とドイツ語を学んでいたわけですが、最近それに「多読法」も付け加えたらどうだろうと気づきました(「速読法」よりも「多読法」の方が私にはシックリきます)。

勉強は究極の知的贅沢なので、経済的な安定がなければ成り立ちません。
ならば経済的安定を確保する方法の模索も「デグチ・メソッド」に入れようと思うのです。
即ち、投資の研究であります。
そうなると、これから自分がやりたいことがすべて「デグチ・メソッド」に集約されてくるわけです。

株のチャート分析の「増田足」を開発された増田徳太郎さんは先日亡くなられたのですが、
朝4時から夜9時まで活動する「日本一働く85歳」がキャッチフレーズでした。
シッカリした良いお顔をなさっており、私の今後の目標にしようかと考えていた人でもありました。
増田徳太郎さんにはお目にかかったことはないのですが、大手企業の部長職を定年退職後に「増田足」の開発に本格的に打ち込まれたと聞いています。
弟子の方もたくさんおられ、その方々が「増田足」を引き継いでおられます。
「デグチ・メソッド」の方向性が見えてきました。