四季報を読む

会社四季報』という上場会社の情報を満載した本(情報誌)があります。
株を購入するためには必須の情報誌でもあります。
かなり分厚い本なので、最初から最後まで目を通すには「たっぷりとした時間」が必要なのですが、久しぶりにその「たっぷりとした時間」を取ってみました。

「株も不動産も、キャピタルゲイン狙いではなくインカムゲインを目指すべきだ」というのは私の投資スタンスなのですが、そういった眼で各銘柄を見ていこうと1ページ目からめくっていきました。
長期保有が基本路線なので、途中で倒産してもらっては困るわけです。
つまり財務内容がよくなければなりません。
従って有利子負債(借金)が実質ゼロの株を選択することになります。

実際、有利子負債が完全にゼロの会社もいくつもあり、こういった会社は借入のために優秀な人材を張り付けなくてもいいし、借入のための手間もいらず、そのための事務スタッフも必要ありません。
もうそれだけでも経営がシンプルなのです。

インカムゲインであるからには、高い配当利回りが欲しいわけです。
当然そのためには利益が出ていなくてはいけません。
安定的な収益が出ている会社は安心なのです。
利益のデコボコが大きい会社や、急成長している会社は、私の投資候補からはちょっと外れてしまいます。

製造業の場合は設備投資に費用がかかるので、どうしても借入が多くなります。
そんな中にあっても、有利子負債ゼロの会社があるのですね。
キャッシュだってシッカリ持っています。
こういう会社は歴代の社長が余程立派だったに違いありません。
例えばファナックという機械製造会社がありますが、ここも有利子負債ゼロで、事業内容も財務内容も抜群なのです。
ただし投資家に人気があって株価が高いので、配当利回りはさほど高くはありません。